いわゆるメイドカフェは、エプロンドレスのメイド服などでコスプレしたウエイトレスが、使用人の役柄に扮して給仕する飲食店である。東京の秋葉原、通称「アキバ」を起源とし、地方都市などに点在、一部海外にも登場した。メニューの内容や価格は通常の喫茶店と変わらないが、「メイドさん」によるライブや、「ご主人様(客)」とのゲーム、ケチャップでメニューに絵を描くなどの遊び感覚において、店ごとに独自性の強いサービスを展開する。一方で、この「メイド」スタイルは、広く異業種にまで取り入れられはじめている。そうした現況をふまえ、コスプレ雑誌「COSMODE」、メイド服販売などを展開するブランド「キャンディフルーツ」が、国内初のメイド関連事業者の団体を目指し、日本メイド協会を設立した。関連業界の情報交換のほか、「メイド」のサービス意識を向上させる教育を推進する。2007年9月から「メイドセミナー」を、同年12月からは「メイド検定」を実施する予定。