関西大学の木村洋二教授らの研究チームが開発した、笑いの測定装置。ひとが笑ったときに、筋肉に流れる微かな電気信号(筋電位)を、横隔膜、ほお、腹筋の皮膚周辺に付けたセンサーでとらえ、1秒間に3000回測定する。それを新たに独自に開発したソフトで分析し、単位aH(アッハ)で表す。「アッハッハ」と笑う1分節を「1aH」とし、爆笑し続けたりすると値はどんどん大きくなる。また、測定部分の反応の組み合わせによっては、笑いを分類することができ、愛想笑いなどを見抜くことができることから、お笑いコンテストの審査に利用することなどが考えられている。将来は、笑いと健康の関係や、笑いの医学的効果(免疫機能、血糖値、ストレス等への影響)を科学的に検証するツールとして利用する計画。