所定のイニングが終了しても勝敗が決しない試合を、スムーズに決着させるために用いられる変則ルール。2008年の北京オリンピック野球競技で、試合時間の短縮をめざす国際野球連盟(International Baseball Federation IBAF)が、独自の方式を新たに制定して導入に踏み切った。試合経過にかかわらず、延長10回が終了した時点で引き分けなら、11回以降は両チームとも無死1、2塁の状況から攻撃を始める。その際、11回だけは先頭打者を自由に決定でき、打者の直前の打順にあたる2選手が1、2塁走者となる。例えば3番打者から攻撃を行う場合は、自動的に1番打者が2塁走者、2番打者が1塁走者として配置につく。12回以降は続きの打順で進めるが、2人の走者は同様の方式で選ぶ。日本では、03年より社会人野球の公式戦でタイブレークを採用しており、そのルールは延長12回を終了しても決着がつかず、かつ試合時間が4時間を超えた場合に適用され、13回以降は一死満塁の状況から攻撃を始めるというもの。