年に1度、建築家に授与される権威ある賞で「建築界のノーベル賞」とも呼ばれる。世界中でハイアットホテルを展開する、アメリカの大型ホテルチェーンのハイアット財団が運営しており、オーナー一族のジェイ・A・プリツカー(Jay A. Pritzker)と彼の妻が、1979年に創設。国籍や人種、信条、イデオロギーなどにかかわりなく、作品で才能や先見性を示している建築家に贈られる。日本人では、1987年に故丹下健三、93年に槇文彦、95年に安藤忠雄が受賞している。2010年3月28日、ハイアット財団が同年のプリツカー賞を日本の建築家、妹島和世と西沢立衛に贈ると発表した。二人は共同で設計事務所「SANAA」を運営しており、石川県金沢市の「金沢21世紀美術館」や、アメリカのオハイオ州にある「トレド美術館」などの作品が評価された。5月にアメリカ、ニューヨーク州のエリス島で授賞式が行われ、賞金の10万ドル、ブロンズのメダリオンなどが授与される予定。