出版社などにより設立された出版文化産業振興財団(JPIC)が2010年度から始めた、読み終えた本を回収して養護施設などに寄贈する運動。「読み終わった本」や「本棚に眠っている本」であれば、百科事典、雑誌、洋書など、本の種類は問わないが、送料は自己負担する。09年に試験実施として出版業界などに呼びかけた際には、1カ月で178件、計3万300冊が集まり、ボランティアのチェックにより寄贈に耐えるとされた約2万冊が、国内外の38施設に贈られた。10年10月23日~11月30日の、市民一般に向けた全国実施にあたっては、東京都の特別協力を得て、都の文化施設や都営地下鉄の駅などでも、11月15日から30日まで回収を受け付けることになった。10万冊回収が目標で、寄贈先は児童館、児童養護施設、在外日本人文庫、刑務所などの矯正施設、離島・へき地などが予定されている。