毎年7月にフランスで開催される自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで、約3500kmの全ステージを通じた総合タイムが最も速い、個人総合時間賞の選手に与えられる黄色いウェア。レース中は、連日集計される成績をもとに、暫定1位の選手が交代で着用し、最終ステージを終えた後、このウェアを着る権利をもつ選手が、総合優勝者となる。1919年、集団の中で誰が総合1位なのかがひと目でわかるよう導入された。黄色は、当時のレース主催者だったフランスの新聞社「ロト」(現レキップ)の新聞紙の色に由来する。その後、着順や通過順位で得点を競うポイント賞で総合1位選手が着る緑色のマイヨヴェール(グリーンジャージ)(maillot vert 仏)、山岳賞で総合1位の選手が着る白地に赤水玉のマイヨブランアポワルージュ(山岳ジャージ)(maillot blanc a pois rouges 仏)、25歳以下対象の新人賞で総合1位の選手が着る白色のマイヨブラン(ホワイトジャージ)(maillot blanc 仏)が誕生。これら4賞4枚のウェアを、リーダージャージと呼ぶ。個人総合時間賞の選手が、複数賞を同時に獲得した場合は、最高栄誉であるマイヨジョーヌを着用し、他は2位選手に与える。過去のマイヨジョーヌ最多獲得選手は、アメリカ人のランス・アームストロングで、99年から2005年まで7回総合優勝を果たした。