重度脳性まひ者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたヨーロッパ生まれの球技スポーツ。古代ギリシャの球投げに由来し、6世紀にイタリアで現在の原型が生まれた。語源はラテン語の「bottia」から。1984年、イギリスのストーク・マンデビル・パラリンピックで紹介され、88年の韓国ソウル・パラリンピックから正式種目となった。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のボールそれぞれ6球ずつを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競う。障害によりボールを投げることができなくても、ランプス(勾配具)を使い、自分の意思を介助者に伝えることができれば参加できる。12.5メートル×6メートルのコートを使い、選手は、2.5メートル×1メートルのスローイングボックス内でプレーする。競技は男女の区別なく、障害の程度により、BC1、BC2、BC3、BC4、オープンの5つのクラスに分かれて行われ、個人戦と団体戦(2対2のペア戦、3対3のチーム戦)がある。オープンクラス以外の4クラスがパラリンピック等の国際大会対象クラスとなる。