正式名称は日本プロ野球名球会。1978年、投手最多の400勝を記録した金田正一が呼びかけ、プロ野球に貢献した選手、元選手の親睦を目的として発足した団体。1981年に株式会社化された。野球の普及・振興、ボランティア活動などを行う。会員となるには資格が必要で、昭和生まれで、日米通算で投手は200勝以上か250セーブ以上、打者は安打2000本以上の記録を持つことが要件となる。入会は任意で、2010年1月時点の会員数は56人。ちなみに、会の発足当初の基準は投手は200勝以上、野手は安打2000本以上であったが、投手に先発、中継ぎ、抑えの分業システムが確立したこと、選手のアメリカ・メジャーリーグ進出が常態化したことなどから、03年12月に、セーブ項目の追加と、記録をメジャーリーグの成績を加えた日米通算記録とする、などの規約改正がおこなわれた。発足以来、金田正一会長、王貞治副会長、長嶋茂雄副会長、株式会社は金田正一代表取締役、王貞治取締役、長嶋茂雄取締役の体制が続いてきたが、09年12月の臨時株主総会で、世代交代を理由に金田正一代表取締役の辞任が承認され、新たに柴田勲取締役が選出された。さらに、同月の名球会会員の総会では王貞治会長、山本浩二副会長、山田久志副会長、東尾修副会長の選出と、柴田勲代表取締役の就任が発表された。