1ピースが欠けたホールケーキを通常価格で販売し、その1ピース分の売り上げを発展途上国の子どもへの食糧援助に充てるという募金活動。日本のパティシエ有志とNPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)との共同プロジェクト。世田谷区等々力のケーキ店「オーボンヴュータン」の河田勝彦、横浜市大倉山「クール・オン・フルール」の奥田勝、世田谷区三宿「シェ・松尾」の三嵜栄治など、7人のパティシエが参加する。ラブケーキと名付けられたホールケーキは各パティシエのオリジナルで、1ピースがカットされた状態で販売される。ケーキの価格は店によって異なるが、1ピースに相当する価格の1割ほどが寄付に充てられる。ワールド・ビジョン・ジャパンでは「1人分足りないホールケーキ」というコンセプトを掲げ、カットケーキではなくホールでの販売とし、「ケーキを食べる幸せな気持ちを途上国の子どもたちと分かち合えれば」と訴える。同NPOはキリスト教精神に基づいた民間援助団体として1987年に設立。途上国の子どもへの食糧・教育支援などを行う里親プロジェクト「チャイルド・スポンサーシップ」なども運営している。