5分間のNHK音楽番組。月曜日から土曜日までほぼ毎日放映され、2カ月ごとに曲が差しかわる。1961年に番組が始まり、これまでに放映されたのは約1300曲。音と映像の一体化をコンセプトにした独自のスタイルをもち、ビデオクリップの先駆けともいわれる。当初から実写のみならずアニメーションも採用し、既存の歌曲をアレンジするだけでなく、オリジナルの制作にも積極的に取り組んでいる。最初に放映されたのは、チェコ民謡「おお牧場はみどり」と、オリジナル作品「誰も知らない」。「誰も知らない」は、詩を谷川俊太郎、作曲を中田喜直、アニメーションを和田誠が担当して話題を集めた。76年には、「山口さんちのツトム君」が大ヒットを記録。また2002年には、人気歌手の平井堅が「大きな古時計」をカバーするなど、現在に至るまでこの番組から出てきたヒット曲は数多い。07年の大みそかには、10時間に及ぶ特別番組が放映された。また番組開始から4月で50年目をむかえる11年の元日には、年代ごとの代表曲や当時の制作者へのインタビューが盛り込まれた正月特別番組が放映された。