人間の脈を元に楽曲を作るサービス。名古屋工業大学の伊藤英則教授が開発した「人体から採取した信号を音楽に変換する技術」に基づき、日本メディアセントラル株式会社などが共同で商品化した。曲を聴くと、そのメロディーやリズムに脳波が同調するといわれており、理想的な脳波であるα波発生状態に導くとされる音楽商品は数多い。この商品も同等の効果を目的にしているが、作られた曲は依頼者自身の身体データに由来するため、既成のものよりも効果が高いという。オペレーターが依頼者の脈拍パターンを採取し、パソコン上で、その心拍数からリズムを、脈の波が作る抑揚からメロディーを作成、CDに録音する。一言でα波といっても、その周波数によって、「リラックスのα1(周波数が8~9Hz。Hzは1秒間につくる波の数)」、「発想のα2(9~11Hz)」、「集中のα3(11~13Hz)」と三つに区分されるので、このいずれかの効果を目的に依頼者が曲調を選択する。希望によって、楽器の変更や他の音源とのミキシングも可能。楽天イーグルスの青山浩二投手をはじめ、各界のスポーツ選手が、リラックスを促したり、集中力を高めたりする目的で愛用している。