アメリカのどこか地方を思わせる伝説の田舎町「ターキーズヒル」を舞台に、個性的なキャラクターたちが繰り広げる、抱腹絶倒のCGギャグアニメ。一見アメリカンコミック風ながら、日本人の手になる、脱力系のアニメである。主要なキャラクターは、高校生、教師、住民や動物などおよそ120。1話13分間のスキットに、リサ&レベッカ、ターキーレンジャー、ケヴィン&ポール、ポール&マーク、ロバート先生&教頭先生など、個性豊かな人間(や七面鳥)のぶっ飛んだ日常が、展開される。アニメの作り方は、「まず声ありき」で、声優のアドリブ的な漫才風なギャグに、2.5次元的な絵がかぶさる手法。2.5次元とは、手描き(2次元)でも大規模CG(3次元)でもなく、パソコンによる制作方法であるため。あまりにもくだらな過ぎて面白くて、不思議でシュールな世界が炸裂し、オリジナルな音楽ととも、画面にはなぜか英語字幕が流れる。手がけたのは、クリエイティブディレクターの臺(だい)佳彦。2005年からCSで放送されるや、ひそかな人気が浸透し、第1、第2シリーズ分のDVDを合わせて4枚が、08年1月までに累計35万本も売れた。さらに08年1月より、キャラクターの声の吹き替えに小栗旬が起用された、コンパクトカー「日産ノート」のCMが茶の間に流されたことで、新たな人気を博しており、書籍、キャラクターデザインによるグッズなども、好調に売り上げを伸ばしている。