アーティストの楽曲やPV(プロモーションビデオ)、歌詞カードなどのデータをUSBメモリーに収録したアルバム。パソコンと「iPod」や「ウォークマン」に代表される携帯音楽プレーヤーの普及で、ユーザーは購入した音楽CDをパソコン経由で携帯音楽プレーヤーにコピーして聴くというライフスタイルが確立したため、海外で2004年ごろから実験的に発売され始めた。日本では、09年3月に浜崎あゆみが新アルバム「NEXT LEVEL」を初めてUSBメモリーで発表したことで話題になった。仕様はUSBアルバムごとに異なるが、楽曲は携帯プレーヤーにデータを変換しないでそのままコピーできるMP3形式、ビデオはH.264形式が主流。メリットとしては、音楽CDのデータを変換する手間がいらないこと、コピーができること、パソコンのUSBコネクタに接続すればすぐに再生できること、USBアルバムの空き領域をデータの保存に使えることなどが挙げられる。また、収録されたデータは削除できないので、操作ミスで消してしまうなどといったトラブルもない。ただし、MP3は音楽CDのフォーマットであるCD-DAに比べて音質が劣る、USBメモリーが使えるパソコンや携帯音楽プレーヤーがないと再生できないなどのデメリットもある。