国内線の手荷物の取り扱いのルールが航空会社で統一され、これにともない2009年12月1日より手荷物のサイズのチェックが厳格化された。新ルールでは、サイズの3辺の合計が203cm以内で20kg(上席クラスは40kg)までの預かり手荷物と、ハンドバッグなど機内持込手荷物は無料となる。ただし持ち込みは100席以上の航空機では個数制限はないが、3辺の合計が115cm以内(もしくは55+40+25cm以内)で総重量が10kg以内のものに限られ、100席未満の航空機では1個までで3辺の合計が100cm以内(もしくは45+35+20cm以内)のものに限られる。またサイズと重量を超える預かり手荷物は超過手荷物料金を要する。1~10kgまでは2000円、重量が増すごとに11kg以上は3000円、21kg以上は4000円、以降10kg毎に1000円ずつが加算され、個数制限はないが総重量は100kg以内に限られる。一方、壊れやすい楽器や絵画などサイズを超えた手荷物を持ち込む場合には、乗客本人の搭乗券のほかに、使用座席分としてAB券と通称される特別旅客料金として1万円(上席クラス1万7000円)を要する。従来、手荷物ルールは各航空会社ごとにあったが、荷物の搬入に時間を要して出発時間に少なからず影響を及ぼすケースが生じていたことから、統一ルールが採用されることになったもの。なお「AB券」とは航空会社内で使われている「特別旅客料金」を指す符丁で、語源は詳らかではない。(以上の各料金は、それぞれ一部路線では異なることもある)。