出版流通の全国的販売網をもつ出版取次会社のトーハン(本社・東京都新宿区)が、2011年12月2日に発表した年間ベストセラー書籍ランキング。「総合」「文庫総合」「単行本(文芸/ノンフィクション他/ビジネス/ゲーム関連書/児童書/実用書)」「新書(ノベルス/ノンフィクション)」「全集」の5部門11分野の集計ジャンルがある。総合1位には、東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」(小学館)。以下、2位は社食本ブームのさきがけとなった「体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食」(大和書房)、3位「続・体脂肪計タニタの社員食堂 もっとおいしい500kcalのまんぷく定食」。4位はサッカー日本代表、長谷部誠の「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎)。5位は「もしドラ」の略称が一躍有名になった、岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)。6位は「こんまり」こと、カリスマ片づけコンサルタント近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」(サンマーク出版)。7位は第5回ポプラ社小説大賞受賞作で、俳優の水嶋ヒロが齋藤智裕として書いた処女作「KAGEROU」(ポプラ社)。8位は柴田トヨ「くじけないで」(飛鳥新社)。9位は曽野綾子「老いの才覚」(ベストセラーズ)。10位は「謎解きはディナーのあとで(2)」だった。また文庫総合では、ドラマ・映画化もされた角田光代の「八日目の蝉」(中央公論新社)が1位。2位の夏川草介「神様のカルテ」(小学館)も、嵐の櫻井翔主演で映画化されて話題に。東野圭吾の作品が、3位「ガリレオの苦悩」(文藝春秋)、4位「ダイイング・アイ」(光文社)、5位「夜明けの街で」(角川書店)、8位「流星の絆」(講談社)と、ベストテンに4作も入っている。また、10月25日発売ながら単行本ノンフィクションの4位となったのは、アップルの創業者で10月5日に死去したスティーブ・ジョブズの伝記「スティーブ・ジョブズ(1)/スティーブ・ジョブズ(2)」(講談社)。「もしドラ」のヒットで、ドラッカーの著書「エッセンシャル版マネジメント基本と原則」(ダイヤモンド社)も、単行本ビジネスで5位に登場した。