2009年4月に開幕する、アメリカの新しい女子プロサッカーリーグ。08年9月24日に行われた国際ドラフトで、北京オリンピックベスト4の「なでしこジャパン」から、MF澤穂希(日テレ・ベレーザ)が1巡目指名を受けたのをはじめ、MF宮間あや(岡山湯郷)、FW荒川恵理子(日テレ)、FW大野忍(日テレ)が指名された。これはブラジルの10人に次ぐ高い評価。WPSは、澤を指名したワシントン・フリーダムをはじめ、ロサンゼルス、ベイエリア、ボストン・ブレーカーズ、スカイブルーFC(ニュージャージー/ニューヨーク)、シカゴ・レッドスターズ、セントルイスの7チームでスタートするが、10年にはアトランタなどさらに3チームが加わる予定。ただ、アメリカの女子サッカーはFIFAランキング1位でオリンピック3回、ワールドカップ2回の優勝を誇るが、澤もプレーした女子プロリーグWUSA(Women’s United Soccer Association)が00~03年で休止するなど、経営面では不安定。今回も条件面などは不透明で、指名された選手たちも、喜びの半面戸惑いを隠せないようだ。