日本テレビ系列で2009年10月10日から放映が始まったアニメシリーズ。集英社文庫夏のキャンペーン「ナツイチ」の一環として、同社のマンガ誌「週刊少年ジャンプ」などに執筆する人気マンガ家が、明治~昭和初期の名作文学にカバーイラストを描き下ろすという企画に基づく。07年6月、小畑健が太宰治の「人間失格」を自らの代表作「DEATH NOTE」風に描いたところ、21万部を突破するヒットとなり、他社による同様の企画とともに「文庫本のジャケ買い」として話題になった。以後毎年数冊が新装版に生まれ変わっているが、その中から6作を選び、同じ絵と原作の組み合わせでアニメ化を果たした。制作は劇場用アニメ「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる「マッドハウス」。オムニバス形式の全12話で、全作に声優として主演する実力派俳優の堺雅人がナビゲーターも務め、シリーズとしての統一感を出す。今回アニメ化されたのは、上記「人間失格」のほか、夏目漱石の「こころ」(カバーは小畑健)、坂口安吾の「桜の森の満開の下」と芥川龍之介の「蜘蛛の糸」「地獄変」(同「BLEACH」の久保帯人)、太宰治の「走れメロス」(同「新テニスの王子様」の許斐剛)。放映時間は、毎週土曜25時20分から25時50分。