東北地方最大級の有料野外音楽イベント「荒吐ロックフェスティバル」。「アラバキフェス」ともいう。「荒吐(あらばき)」の名は、1000年以上前に東北で勢力を伸ばした部族「荒吐族」にちなんで付けられた。荒吐族の最も有名な人物が「アテルイ」で、時の大和朝廷の征夷大将軍・坂上田村麻呂と戦った勇士として語り伝えられている。平和と自分たちの地を心から愛した荒吐族の思想や文化が東北に広がったように、郷土独自の文化や人間性を全国に発信するという思いが込められている。2001年夏から始まり、06年から仙台市郊外の宮城県川崎町にあるみちのく公園北地区「エコ キャンプみちのく」で毎年春4~5月に開催するようになった。「春フェス」の代表例となっている。「ARABAKI ROCK FEST.」と表す。11年も本来4月末に開催予定であったが、東日本大震災の影響で延期となり、同年8月27~28日に開催され、過去最高の4万4000人を数える入場者数となった。主催はTBC東北放送、仙台放送、Date fm、GIP。主なステージは6つ。陸奥(MICHINOKU 収容人数1万人)、鰰(HATAHATA 同3000人)、津軽(TSUGARU 同1000人)、荒吐(ARAHABAKI 同1500人)、花笠(HANAGASA 同2000人)、磐越(BAN-ETSU 同6000人)。キャンプサイトやオフィシャルツアーもある。泉谷しげる、エレファントカシマシ、斉藤和義、サンボマスター、東京スカパラダイスオーケストラ、元ちとせなど約120組のアーティストが出演した。