島根県出雲市大社町杵築東にある日本最古の神社の一つ。旧官幣大社。明治初期までは、杵築大社などと呼ばれていた。主祭神は、大国主大神で、ほかに5神をまつる。古事記や日本書紀によると、大国主大神が天照大神に国を譲った際に造営した天日隅宮が始まりとされる。祭祀は、出雲国造(くにのみやつこ)の千家、北島家によって受け継がれており、それぞれ出雲大社教、出雲教を組織している。縁結びの神や福の神として知られる。旧暦10月の神無月には、全国の氏神が出雲大社に集まるため、出雲では神在月と呼ばれる。1744年に建立された国宝の本殿は、大社造りと呼ばれる日本最古の神社様式を伝えており、高さ24メートルで神社建築としては日本最大。平安時代の古代出雲大社は、高さ約48メートルに達したと伝えられている。2008年より「出雲大社平成の大遷宮」として、約60年に一度の大規模な改修が行われるため、祭神が仮殿に遷(うつ)された。13年5月には、祭神が改修後の本殿に遷る「本殿遷座祭」が行われる。なお、本殿以外の改修工事は、16年まで行われる。