4月1日の午前中は軽い嘘をついても許されるという風習。「四月ばか」と訳され、正確には、この日にだまされた人を指す。フランスでは、四月には太陽は双魚宮を出る(四月生まれの魚座はいない)、あるいは四月の魚は若いので捕らえやすいということから、Poisson d'avril(四月の魚)という。4月1日は、April Fools' Day、またはAll Fools' Dayと呼ばれ、万愚節と訳される。キリスト教のすべての聖人を記念した祝祭「諸聖人の祝日」(All Saints' Day 万聖節)をもじってつけられたといわれる。日本には大正時代に欧米から伝わったとされるが、その起源については諸説がある。よく知られるものは、1564年にフランスのシャルル9世がグレゴリオ暦を採用し、新年のはじまりを4月1日から1月1日に定めたが、一部の人々はわざと4月1日に新年の贈り物をしたり、新年の訪問をして楽しんだというもの。その他にも、昔の春分の祭りのなごり、ギリシャ神話や旧約聖書に由来するものなど、さまざまなものがある。