北海道旭川市にある旭山動物園内の大型新施設。2008年6月28日にオープンした。地上2階、地下1階の約1900平方mの施設内には、樹木や岩場、小川などが設けられ、北米産のシンリンオオカミ、雄1頭、雌2頭が走り回る姿を見ることができる。旭山動物園は、動物本来の行動や能力を見せる「行動展示」で人気だが、「オオカミの森」も、施設内中央に、フェンス越しの近距離でオオカミの息づかいまで感じられる場所や地上に張り出した透明なドームを設け、自然に近い状態を観察できるとあって、オープン日から来園者が詰めかけた。隣ではエゾシカが飼育され、オオカミとエゾシカが共生していた明治開拓前の森を再現。また、日本のオオカミが絶滅した歴史も紹介し、生態系が崩れ森が減っている現状を訴え、自然と人間の関係を考えさせる作りとなっている。