シネカノンやシネマート、シネマサンシャインなど全国100館以上の独立系映画館(全国展開のシネコンや成人映画館を除いたもの)のスタッフが、「スクリーンで見てほしい映画」の年間ベスト10を投票で決めるもの。対象作品は、2008年に国内で公開されたすべての映画で、洋画・邦画、メジャーやインディペンデント、自館での上映の有無を問わない。実行委員会は、地域の映画活動をサポートする「コミュニティシネマ支援センター」が支援する、映画情報サイト「シネミライ」を運営する学生やフリーの編集者で構成されている。1館につき1枚の投票用紙に、上位10本を記入する仕組みで、実行委員会はこれを1位10点、2位9点、3位8点…として集計し、年間ベスト10を決める。2009年3月31日、第1回の大賞として「ダークナイト」(クリストファー・ノーラン監督)が選ばれた。以下、2位「ぐるりのこと。」、3位「おくりびと」、4位「歩いても 歩いても」、5位「トウキョウソナタ」、6位「イントゥ・ザ・ワイルド」、7位「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」、8位「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、9位「ノーカントリー」、10位「崖の上のポニョ」と続く。年間800本以上公開され、1本当たりの上映期間も短くなっている昨今の映画状況では、質の高い秀作であっても、すぐに消費され忘れられてしまう。そこで映画館大賞によって再度脚光を当て再上映の機運につなげ、結果として映画館の活性化に結びつくことを目的に作られた。