赤城乳業(本社・埼玉県深谷市)の人気氷菓シリーズ。圧縮したかき氷をアイスキャンディーでコーティングしたバー(棒)タイプのアイスで、1981年の登場以来、年間を通して販売する定番のソーダ味のほか、約2カ月のサイクルでパインサワー、イチゴスカッシュ、ピーチクーラーなど、フルーツを主体にした多様なフレーバーのバリエーションを投入し、2008年には2億5500万本を売り上げている。内容量110ミリリットル前後とスタンダードなサイズでありながら、同等サイズの平均的アイスバー製品のほぼ半額となる税抜き60円で販売され、バーに「当たり」の刻印があれば、もう1本もらえる。子どもに照準を合わせた商品である一方、トレンドにも敏感で、氷の粒のサイズを変えたり、カロリーを抑えたり、流行するスイーツの要素を取り入れたりと、さりげない改良も繰り返しており、大人のファンも多い。ガキ大将をイメージしたイガグリ頭のキャラクター、ガリガリ君を、製品ごとにコスチュームやシチュエーションを変えてパッケージに取り上げる一方、06年には妹のガリ子ちゃんも登場。それに合わせてガリ子ちゃんの商品名で、クリームやヨーグルトといった乳製品系の風味を特徴としたクリームソーダ味やブルーベリーヨーグルト味などが販売された。さらに、税抜き100円前後に価格設定したガリガリ君リッチでは、チョコチョコチョコチップ、ロイヤルミルクティー味など、濃厚な味わいをプラスした新しいコンセプトの商品を展開している。氷菓の人気商品ゆえに、10年の夏、猛暑日が続くなかでガリガリ君の販売数量が急増したため、同社は同年8月3日付で品薄状態と増産体制に関してのコメントを発表し、新聞やネットニュースで報じられた。