1991年から98年までの12月に、表参道の街路樹を電飾でライトアップしたもの。明治神宮入り口から青山通りまでつづく約1kmのけやき並木を、約40万個の豆電球で電飾。東京の冬を彩る風物詩として人気となっていたが、幹や枝に直接電線を巻き付けていたため、電球の熱などで木を傷めるとの批判もあった。また一部の周辺住民から苦情もあり、維持費を援助していたスポンサーが撤退し、中止を余儀なくされた。その後もイルミネーション復活を望む声は多く、2001年にはけやき1本のみを光ファイバーで点灯。06年には発光ダイオード(LED)を使った巨大なあんどん型照明を置いた「表参道akarium(アカリウム)」を開催するなど、規模を縮小したイベントが行われてきた。そして09年、旅行代理店のH.I.S.がスポンサーとなり、1999年に中断されて以来、11年ぶりに「表参道H.I.S.イルミネーション ベルシンフォニー」として復活。主催は地元商店街の原宿表参道欅(けやき)会。デザインを手がけるのは、表参道ヒルズのクリスマス装飾も担当する空間デザイナーの長谷川喜美。木へ負担が少なく環境にやさしいLED電球を採用している。2009年12月1日~10年1月10日まで開催。点灯時間は午後5時~10時まで。