表現派の先駆ともいわれるノルウェーの画家エドバルド・ムンク(1863~1944)の代表作。2012年5月2日、ニューヨークのサザビーズで競売にかけられ、美術品として史上最高の落札額が話題となった。それまでの落札最高額は、ピカソの「ヌード、観葉植物と胸像」の約1億650万ドルで、それを超える約1億1992万ドル(約96億円)の値をつけた。落札者は公表されていない。「叫び」は4点あり、うち3点はノルウェーの首都オスロにあるオスロ国立美術館、ムンク美術館が所蔵、今回競売にかけられたのは1895年に制作された唯一のパステル画(79×59センチ)で、ムンクの友人の息子であるノルウェー人の実業家オルセンが所有していたもの。苦悩、死の恐怖、孤独などを主題とした彼のライフワーク「生命のフリーズ」の膨大な作品群のひとつでもある。