元早稲田大学教授で、同大学ラグビー部監督や日本代表監督を務めた、故大西鐡之祐のラグビー理論。世界的な強豪である、ヨーロッパやオセアニアのチームと比較したとき、日本人のチームは体格的に劣る。しかし、ボールを扱う巧緻(こうち)性、俊敏さ、持久力なら負けていないとして考え出され、1968年、日本代表のニュージーランド遠征で、オールブラックス・ジュニア(ニュージーランドの若年代表チーム)に23対19で勝利するなどの結果を残した。攻撃の際、接触は避けつつギリギリまで相手に「接近」し、巧緻性を生かしてパスを出す。つながったパスは素早く味方に渡し、グラウンドを広く使って「展開」する。このような攻撃をチーム全員が粘り強く繰り返す(「連続」)。サッカー日本代表監督の岡田武史が、2007年1月、就任後初となるナショナルコーチ会議の席上で、目標とするチームの理念を語る際に引用したことから、話題となった。