イタリアが原産となる、カリフラワーの食用栽培品種・ロマネスコ(romanesco)の日本における愛称。ほかに「カリブロ」「やりがい君」などという呼び名もある。黄緑色の無数のつぼみが、規則正しくらせん状に並びながら円錐形をなし、それらが幾何学模様をつくりつつ密集しているという、非常に独特な形をしている。昨今、日本のスーパーなどでも徐々に扱われるようになってきたほか、鑑賞用としての用途もあり、栽培用のタネも販売されている。同じアブラナ科に属するブロッコリーに似た風味をもち、栄養価が高く、ボイルしてサラダにするなどの方法で調理する。数学や物理学の分野では、全体の形状と、その一部分、さらにその一部分とが似たような形をなす自己相似性をフラクタルと呼び、地形や植物の形状など自然世界のそこかしこに見いだされ、研究対象となっている。この「カリッコリー」ことロマネスコの形状もまた、フラクタル構造に該当する。