中央競馬所属の競走馬。父はダンシングキャップ、母はホワイトナルビー。母の父はフランスの競馬界で活躍したシルバーシャーク。1985年3月27日生まれ。87年5月に地方競馬、岐阜県の笠松競馬場でデビューした。12戦10勝という好成績を残し、88年に中央競馬に移籍した。中央競馬では初戦から6連勝を飾り、地方競馬出身ということもあり、競馬ファン以外にも多くの幅広い年代の人々に支持された。その強さから「芦毛(あしげ)の怪物」の異名をとり、第二次競馬ブームの火付け役となる。ちなみに第一次競馬ブームの立て役者は72~74年に活躍したハイセイコー。ハイセイコーも地方競馬出身馬だった。オグリキャップは6連勝以降もGIレースなどで好成績を上げたが、90年5月の安田記念(GI)で優勝するも骨膜炎を発症。その後の秋の天皇賞で6着、ジャパンカップで11着とGIレースで惨敗を続けたため、引退が決定した。続く12月の第35回有馬記念が引退レースとなり、中山競馬場には17万人を超える入場者が来場した。ラストランは、武豊騎手が騎乗、4番人気でレースを迎えたが、最終コーナーで先頭に立ち、1着でゴール。2着のメジロライアンとは4分の3馬身差だった。この劇的な復活レースでオグリキャップ人気は不動のものとなり、伝説の名馬として引退後も牧場を訪れる人が絶えない人気馬となった。2010年7月3日、オグリキャップは放牧先の北海道の牧場で骨折し、安楽死となった。中央競馬会(JRA)や出身競馬場の笠松では追悼式を開催、献花台や記帳台も設置された。