オランダに本拠を置く世界パズル連盟(World Puzzle Federation 略称WPF)が主催するパズルの世界大会。各国の代表4人を1チームとして、個人戦と団体戦が行われる。2010年10月24~28日、ポーランドのパプロトーニャで開かれた第19回大会で、山梨県の会社員有松太郎が日本人初の個人戦優勝を成し遂げ、団体戦でも日本はアメリカに次いで2位に入った。1992年にニューヨークで第1回大会を開催。以来毎年加盟国の持ち回りで開催されている。今大会は27カ国約100人が参加。全15ラウンドにわたって、数学的パズルなどに取り組んだ。団体戦は上位4チームがプレーオフで優勝を争い、個人戦は上位8人で準決勝を戦い、勝ち残った4人で決勝が行われる。今回の日本チームは、4人中3人が決勝進出という快挙。過去7回の優勝を誇るウーリッヒ・フォークト(ドイツ)に挑み、有松が期待に応えた。2位フォークト、3位條秀彰、4位岡本広。クロスワードや「数独」などのパズルは世界中にファンがいるが、世界パズル連盟は、44カ国・地域が加盟する世界最大のパズル組織。世界選手権の主催をはじめ、新しいパズルの考案や発信、アイデアの国際的交換、パズルファンの世界的交流などを目的に活動しており、日本では、「日本パズル連盟」が唯一の公認団体となっている。