冷やし系グルメなどとも呼ばれる。冷やして食べる冷製メニューの俗称で、めんやパスタなどを用いる定番の冷製メニューに対してよりも、いわゆるB級グルメをはじめ、意表を突いたメニューの冷製仕様に対して用いることが多い。東京都のかつ吉各店舗が2002年から始めている夏季限定商品の冷やしかつ丼などは代表格で、冷水で洗ったご飯の上にロースカツを載せ、冷たいだし汁、氷、とろろ、みょうがや梅干しなどを添えるというもの。神奈川県のかまぼこメーカー鈴廣の冷やしおでんなどもだし汁を冷たいゼリーにした人気の定番商品で、同じく02年から全国で販売されている。また、猛暑続きのここ数年のうちにも、さまざまな変わり種の冷やしグルメが登場している。元大相撲力士が東京都を中心に経営する玉海力各店でも、あらかじめボイルした具材と冷たいだし汁を使い、ドライアイスで清涼感を演出する冷やしちゃんこを考案し、テレビや雑誌でも広く取り上げられた。夏の定番メニューであるカレーでも、冷やしたルーを温かいライスにかける冷やしカレーをメニューに加える店が現れ始め、北海道・札幌のご当地グルメとして知られるスープカレーの専門店の一部でも冷やしスープカレーが登場し、通信販売でも人気を呼んでいる。その他にも、冷やし唐揚げや冷やしコロッケ、冷やしハンバーグ、冷たいだし汁を使うものとして冷やしお好み焼きや冷やしたこ焼き、冷やし天丼(冷やし天茶)なども登場している。