魏(ぎ)、呉、蜀の三国が覇権を争う、中国の三国時代の歴史書をベースとし、現在にいたるまで小説、演劇、漫画、ゲームなど、さまざまな形で描かれ、読み継がれてきた世界的なロングセラー、「三国志」において、物語のターニングポイントとなる戦い。西暦208年、中国北部を手中に収め、天下統一を目指して南下した曹操(そうそう)率いる大軍が、長江(揚子江)以南に勢力を張る孫権(そんけん)と、流浪の将、劉備(りゅうび)の連合軍と、長江の赤壁(現在の湖北省)で水軍戦を行う。圧倒的な兵力差がありながら、孫権、劉備陣営の名将、智将の奮闘により、曹操軍は大敗を喫し、曹操の天下統一計画は頓挫。物語は曹操の魏、孫権の呉、劉備の蜀による天下三分の時代へと進んでいく。2008年11月に日本で公開された、ジョン・ウー監督による、中日韓米の合作映画「レッドクリフPartI」および、09年4月公開予定の続編のテーマとなっている。「レッドクリフ PartI」は公開初週の映画興行ランキングで首位を獲得。初動3日間の興業収入が9億円を超え、08年度に日本で公開された洋画の最高記録や、日本におけるアジア映画最高興業収入記録を持つ「HERO」を上回る数字となっており、幸先のいいスタートを切った。