日本のアコースティックユニット「absorb」(アブソーブ)のメジャーデビュー曲。メンバーは作詞・作曲を担当した森晴義、笹原翔太、中村博の3人。2008年2月、当時インディーズで活躍していたabsorbは、音楽ソフト「初音ミク」を使って「桜ノ雨」を動画投稿サイトで配信。初音ミクを女子学生に見たて、卒業式を控えた切ない気持ちを歌ったこの曲は、インターネットを通じて大きな反響を呼んだ。卒業式で歌いたいなどの要望が相次いだため、absorbをリーダーに「全国の学校で、卒業式に大合唱していただくこと」を目的とした「桜ノ雨プロジェクト」を開始。バーチャル合唱やネットラジオ、学校訪問などさまざまなイベントを企画し、特設サイト「桜ノ雨学園」(http://www.sakuranoa.me/)では、合唱用の音源や楽譜、歌詞などを提供している。同プロジェクトの発表では、09年3月7日現在、「桜ノ雨」を合唱または合唱を予定している学校は100校を超えている。なお、08年11月には、初音ミク版やabsorb版、合唱用ピアノ音源などが収録されたシングルCDが発売され、absorbはメジャーデビューを果たしている。