2010年11月12日から27日まで行われた第16回アジア競技大会(2010/広州)のサッカー男子で初優勝した、関塚隆監督率いるU-21日本代表チームの通称。関塚ジャパンは、1次リーグのグループA(中国、マレーシア、キルギス)を全勝で1位通過。決勝トーナメントでは、インドに5-0で圧勝、準々決勝ではタイに1-0で勝利した。準決勝ではグループBを全勝で勝ち上がったイランと対戦し、前半すぐに今大会初の失点で先制されるも、かつて日本代表として活躍した水沼貴史の長男で、栃木SCに所属するMF(ミッドフィールダー)水沼宏太が同点ゴール。後半に福岡大学のFW(フォワード)永井謙佑が大会5得点目を挙げ、逆転で勝利した。決勝では強豪UAE(アラブ首長国連邦)と対戦。ボール支配率、シュート数ともにUAEが上回る苦しい展開を強いられたが、後半29分に水沼のクロスから、国際大会には初めて出場したという高知大学のDF(ディフェンダー)、実藤友紀が、値千金の決勝ゴール。今大会のチームには、ドイツのブンデスリーガで活躍する香川真司らスター選手が参加せず、プロの控え選手や大学生が中心の混成チームで雑草軍団とも呼ばれ、事前の期待感は決して高くなかったが、なでしこジャパンに続いてアジア競技大会初制覇を成し遂げ、前評判をひっくり返す結果となった。また、通算5得点の永井謙佑は大会得点王となり、今後の活躍が期待されている。