日本で唯一のワイン研究機関である山梨大学ワイン科学研究センターが独自に認定する資格で、同センターが2007年に開いた「ワイン技術者再教育コース」の集中講座を修了し、認定試験に合格した技術者に授与される称号。08年6月27日、同センターで授与式が行われ、同年5月末に行われた第1期認定試験の合格者7人に認定証書が授与された。これは、山梨大、山梨県、地元ワイン業界が国の支援を受け、県産ワインの質向上や技術者の再教育などを目的として、06年度から進めている「ワイン人材生涯養成拠点」の一環で、カリキュラムは醸造学部のあるボルドー大学にならい、ブドウ栽培からワイン醸造までを、科学的観点による講義や実地の実習で学ぶ。また講座終了後は、資格認定委員会による利き酒試験や筆記試験などが行われる。資格認定委員会は、フランスの国家資格「エノログ」(oenologue ワイン醸造技術管理士)や、ボルドー大学の利き酒に関する資格「DUAD」の保有者、そして同センター教員らで構成される。