紀元前1503年から1482年ごろに在位していた古代エジプト第18王朝期の女王。エジプト文化省は2007年6月27日、イギリスの考古学者ハワード・カーターが、1903年にエジプト南部ルクソールの「王家の谷」で発見した2体のミイラのうち1体を、ハトシェプスト女王と特定したことを発表した。歯のDNA鑑定結果を、すでに特定されている父親のトトメス1世など親族のDNAと比較したことで、明らかになったもの。ハトシェプスト女王は、数少ない女性の王(ファラオ)の一人で、ひげをつけた男装で政治を行っていた。今回の鑑定によれば、女王は太り気味で、糖尿病を患っており、50歳前後に、がんで亡くなったとみられる。