第二次世界大戦後、平和の鐘楼建立会が全国から平和をテーマにした短歌を募集し、2万を超える応募から100首を選び編集したもの。2008年5月に「百のうた 千の想い ──甦(よみがえ)る平和百人一首」(発行・てらいんく)として復刻された。平和百人一首は、日本国憲法が施行された翌年の1948年に新憲法記念事業の一つとして募集された。失った家族への想い、新しい国家への期待、農作業や炭鉱で働く姿などが詠(よ)まれた短歌には、庶民の平和への願いが込められている。入選者の一人である星野せいさんが、自分の家族のためにと残した手作りのカルタをもとに、孫の大竹隆一、桂子さん夫妻が出版した。歌には英訳と、カラーのイラストが添えられている。出版記念の朗読会や原画展が各地で開催された。