平日の夜21時~深夜に、ホテルや温泉旅館にチェックインして翌日の夕食を済ませてからチェックアウトする、逆1泊2食の旅行プラン。連休を取らなくても1日の休暇で、仕事を終えてからの心身のリフレッシュと、旅が楽しめるプランとして導入する宿泊施設が増えている。背景には、サービス業など土日休みや連休が取りにくい人が多いこと、消費者の生活スタイルや求めるサービスが変化したことなど、従来の1泊2食のビジネスモデルでは対応できない多様な潜在的ニーズの掘り起こしを図り、さらに旅行会社などの販路では販売しにくい平日やオフシーズンの稼働率を上げたいという、宿泊施設側の生き残りをかけた思惑もある。ミッドナイト・チェックインは遅く到着する代わりにチェックアウト時刻も遅く設定されている。例えば、都心で働く人が仕事を終え夕食を済ませてから、遅い時刻にチェックイン。翌日は朝食、あるいはゆっくりと朝寝をしてから昼食。昼間は周辺の観光や温泉を楽しんで、夕食をとってからチェックアウトする。国際観光旅館連盟は観光庁の支援を受け、ミッドナイト・チェックインなどを実施する宿泊施設を紹介し、予約ができるサイト「宿あそび」を民間3業者と共同事業で開設している。