国内有数の競走馬生産者牧場。北海道洞爺湖町と伊達市に牧場を持ち、馬主と生産者を兼ねるオーナーブリーダーとして、社台ファーム、シンボリ牧場とともに日本の競馬界を牽引(けんいん)してきたが、2011年5月20日付で解散することが明らかとなり、同年4月28日、北野雄二代表が東京都港区の日本中央競馬会(JRA)六本木事務所で会見を行った。席上、北野代表は、解散の主な原因として、近年の成績不振で、競走馬の賞金だけに収入を頼る運営に限界が見えたことや、短距離レースが増え、完成に時間のかかる長距離血統を得意とする同牧場が時代に合わなくなってきたことなどを挙げた。ただ、現段階で負債はなく、周囲に迷惑をかける前に撤退を決めたという。1967年、雄二代表の父、豊吉により伊達市に開場。以後G1級勝利馬を数多く輩出した。その中には、天皇賞親子3代制覇を成し遂げたメジロアサマ(70年・秋、豊吉名義、生産はシンボリ牧場)、メジロティターン(82年・秋、メジロ商事名義)、メジロマックイーン(91~92年・春、メジロ商事名義)や、史上初の牝馬3冠(86年桜花賞、オークス、エリザベス女王杯)を達成したメジロラモーヌ、牝馬G1級5勝のメジロドーベルなど、競馬史に残る名馬も含まれている。しかし近年はメジロベイリー(2000年朝日杯3歳ステークス)以降G1優勝はなく、レース入着により獲得する本賞金から算出される収得賞金も全盛期には10億円を超えたが、10年は約2億7000万円ほどに落ち込んでいた。