鳥取県大山町にある天台宗大山寺の塔頭(たっちゅう)、圓流院本堂に描かれた天井画。妖怪は、「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家、水木しげるが描いた。新たに書き起こした、地元大山に住むというカラス天狗を中心に、鬼太郎、ねずみ男、一反木綿など、水木作品に登場するおなじみの妖怪が、縦10m、横11mの天井の90cm四方に仕切られた区画に1体ずつ配され、計108体が並ぶ。絵は原画をカラープリントした布を張り付けて作られた。108という枚数は、人が持つとされる煩悩の数に合わせた。圓流院は江戸初期の創建で、老朽化が進んだため、200年ぶりに再建されることになり、その際に、寺が同県出身の水木さんに天井画を依頼した。2009年8月4日に圓流院の落慶(らっけい)法要が営まれ、天井画もお披露目された。