埼玉県北葛飾郡鷲宮町にある神社。関東最古ともいわれ、国指定重要無形民族文化財の「土師一流催馬楽神楽(はじいちりゅうさいばらかぐら)」を伝えるなど、由緒ある神社として知られる。2007年4~9月にUHF系で放映されたアニメ「らき☆すた」の主要キャラクター、柊(ひいらぎ)かがみ・つかさ姉妹が住む「鷹宮神社」のモデルとされたことから、熱心なファンが実際に足を運ぶ「聖地巡礼」の対象として、同年夏ごろより多くのアニメファンが訪れるようになった。アニメキャラのステッカーを張った「痛車」で乗りつけたり、アニメキャラを手描きした「痛絵馬」を奉納したりする彼らに、初めは戸惑っていた地元側も、やがてこれを町おこしに活用し始め、声優を招いた境内でのイベントや、「らき☆すた神輿(みこし)」、登場人物の特別住民票頒布など、さまざまな企画が行われるようになった。これらの相乗効果で、正月三が日の初詣で客は、放映前の07年9万人に対し、08年30万人、09年42万人、10年45万人と急増。09年からは大宮氷川神社(さいたま市)に次いで県内2位に躍り出ている。