欧州スペシャリティーコーヒー協会(SCAE)が主催するラテアートの世界大会。バリスタと呼ばれるコーヒーをいれる職人たちが、コーヒーの味や芸術性、パフォーマンスを競う。ラテアートとは、カプチーノをいれる際、エスプレッソコーヒーに泡立てたミルクを注ぐ過程で、表面にハートやリーフ(葉)、動物などの模様を描く技術のこと。デザインカプチーノとも呼ばれており、イタリアが発祥とされる。競技は、(1)カフェラテもしくはカプチーノ、(2)エスプレッソ・マキアート、(3)デザイナービバレッジ(オリジナル作品)の3種類のコーヒーを、8分間に各2杯ずついれる。使用するコーヒー豆と牛乳は各選手が自由に用意できる。(1)(2)ではつまようじなど道具の使用が禁止されており、ミルクピッチャーの動きのみでデザインする。(3)に限り、表面をデザインするための道具や食材の使用が認められている。2010年6月23日、イギリスのロンドンで第6回大会が開かれ、世界30ヵ国以上からバリスタが集まった。日本代表として出場したクラブハリエ日牟禮(ひむれ)カフェの村山春奈さんは、枝垂れ柳に桜をデザインした日本らしい作品や、ハートを幾層にも重ねた難易度の高い技を披露。日本人として初めて優勝した。