東京都千代田区にある商業施設「有楽町マリオン」の、西武百貨店撤退(2010年12月)跡に、11年10月28日オープンしたファッションビル。JR東日本グループの駅ビル型商業施設を運営するルミネとしては初めての「駅ソト」となったが、JR有楽町駅銀座口と同店をつなぐ「ルミネストリート」も同時オープンし、乗降客の誘導を図り集客に工夫している。ルミネ有楽町店は店舗面積約1万1300平方メートル。地下1階地上8階の「ルミネ1」と地下2階地上4階の「ルミネ2」からなる。旗艦店の新宿店より高めの年齢層である「等身大+αの自分を楽しむ20代後半~30代大人の男女」をメーンターゲットとし、セレクトショップを中心にしたファッションや食料品、コスメ、雑貨など計107ショップが出店している。そのうち半数が新型店舗か、「ロンハーマン」「PARIGOT(パリゴ)」など人気ショップの有楽町エリア初出店。グランドオープン当日は、有楽町店限定のスペシャル商品やサービスを目当てに、徹夜組を含めて早朝から約5000人が行列したため午前11時からの開店を早め10時45分のオープンとなった。開店と同時に入場規制がかかるなどにぎわいを見せ、続く土・日も入場制限が続き、3日間合計で約20万人が訪れた。初日売上高は2億2000万円、3日間合計の売上高は4億5000万円。同じマリオン内に隣接する阪急阪神百貨店の「有楽町阪急」も、「阪急MEN'S TOKYO(メンズ・トーキョー)」として同月15日に全面改装オープン。想定を上回るペースで売り上げを伸ばしており、オーバーストア(店舗過剰)といわれる銀座・有楽町エリアで、「脱百貨店」の相乗効果が期待されている。