イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」の発行元であるパラグラフパブリッシング社が、2007年から開催する国際的ウイスキーコンテスト。01年から2年に一度開催してきたブラインド・テイスティング審査である「ベスト・オブ・ベスト」をより発展させ、製造者及び所有者が明確なオフィシャルボトリングのみを対象とした100%ウイスキーだけのための唯一のコンペティションである。7つの各部門において、たった一つ世界最高で究極と評価されるウイスキーを選ぶために、世界中の優れたジャーナリストや小売業者の中から「ウイスキーマガジン」が選んだ独自の編集委員に加え、マスターブレンダーやディスティラー(メーカー)、ブランドアンバサダーで構成される業界代表チームによる厳しいテイスティング精査が行われる。10年2月25日、「ワールド・ウイスキー・アワード2010」で、ニッカウヰスキーの「竹鶴21年ピュアモルト」がブレンデッドモルト・ウイスキー(ピュアモルト)部門で、最高賞「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を2年連続で受賞。また「竹鶴21年」は07年にも最高賞を受賞しており、同一製品では3回と、史上最多の受賞となった。またニッカウヰスキーは08年に「シングルモルト余市1987」が別部門で最高賞を受賞しており、ニッカウヰスキー商品としては4年連続受賞となる。今大会ではまた、サントリー酒類の「響21年」が、ブレンデッドウイスキー部門最高賞の「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」に選ばれた。サントリー酒類は、あわせて発表された、業界に著しい貢献を果たした企業やメーカー、蒸留所、人、小売業者などを表彰する「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で、「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」も受賞。「竹鶴21年」「響21年」の同時受賞で、世界市場の中で日本のウイスキーの評価が高まりブランド力の強化につながると期待されている。