北海道夕張市の特産物であるメロンと、地元に生息するヒグマとを組み合わせた北海道物産センター夕張店のオリジナル商品。近隣の農家が、冬眠明けの熊にメロンを食い荒らされる被害に遭うことから着想。「メロン農家を荒らし、おいしいメロンを食べ続けた熊がやがて変貌(へんぼう)する」というコンセプトのもと、デザインされた。いわゆる「ゆるキャラ」の路線ではなく、細かな網目をまとったメロンに、リアルフィギュアさながらのディテールで再現された熊の目、鼻、口、耳が配されているもので、大きく開けた口の中には、生々しい舌や牙も作り込まれている。そうした凶暴な表情に反して、その全身はメロン状の頭部に小さな尻尾と短い四本の足が生えているだけという、一度見たら忘れられないインパクトが注目され、2009年秋の登場以来、隠れた人気キャラクターとなっている。根付、靴下、ストラップ、Tシャツなどで商品展開され、中でも、直径5cmほどの球状の体を前後で分割し、磁石でジョイントする「メロン熊四つ足マグネット」が一番人気という。同店ではネット通販も受け付けているが、多くは品薄状態が続いている。