サッカーのJリーグが定める1チーム当たりの外国籍選手の登録人数に加えて、アジア人の選手を対象に認められている登録枠。1チーム3人が上限のプロ契約の外国籍選手の数を、アジア人に限って1人を追加して、計4人とすることができる。試合にも4人が同時に出場でき、アマチュア契約などを含めると計5人まで登録が可能。2008年9月に創設が発表され、09年シーズンから導入された。ここでいうアジアとは、アジアサッカー連盟(AFC)に加盟する国・地域の選手を指し、05年にAFCに加盟先を移したオーストラリアの選手も対象になる。Jリーグでは、創設の目的として、(1)試合レベルの向上、(2)アジア市場の拡大、(3)国際交流、をあげており、アジア枠の選手の出身国へのテレビ放映権の売却を期待する声もある。09年シーズン開幕時には、08年にJ1、J2合計で11人だった韓国人選手が28人に増加し、アジア枠創設の効果として話題になった。各国のリーグ優勝チームなどがアジア王座を争うアジアチャンピオンズリーグでも、09年大会からJリーグと同様の仕組みでアジア枠を導入している。