財団法人全国競馬・畜産振興会が競馬のプロモーションとして制作した、映画館で本編の上映前に流される映像作品「CINEMA KEIBA/JAPAN WORLD CUP」と、ウェブ上で公開されている無料ゲーム「CINEMA KEIBA ON WEB JAPAN WORLD CUP」のこと。JRA(日本中央競馬会)も制作協力している。日本で凱旋門賞やドバイワールドカップを超える、世界最高峰の競馬のワールドカップが開催されたという設定で、世界中から強豪馬が集まり、CGムービーによる熾烈(しれつ)なレースを繰り広げる。出場する8頭の競争馬は、馬なのにリーゼントの「チョクセンバンチョー」、胴が異様に長く騎手が2人の「ハリウッドリムジン」、中に人が入っているように見える「ハリボテエレジー」、牛やキリンとしか思えない体形の馬など、珍妙な個性派ぞろい。騎手たちも、実際にはあり得ないような奇抜な騎乗テクニックを繰り出す。そのシュールな映像がネットユーザーたちの間で話題となっている。手がけたのは、架空のスポーツ競技を描いて大ヒットした「スキージャンプ・ペア」や「東京オンリーピック」といったパロディーCG作品で知られる、映像作家の真島理一郎。映画館での上映では、入場時、観客に渡されたパンフレットに単勝馬券がついており、その馬がレースに勝てばすべてのコンテンツが収録されたDVDがプレゼントされる。2010年7月3~16日に新宿バルト9、109シネマズ川崎などで公開され、10月末から12月にかけて関東、関西の他の映画館でも上映が予定されている。同時に公開されたウェブ上のゲームは、単勝、馬連、馬単の3種の馬券でポイントをベットし、3レースの勝ち馬を予想するというシステム。10年7月31日時点で、稼いだポイントのランキングが上位のユーザーに、順位に応じて楽天のポイントがプレゼントされるキャンペーンが行われている。