ジェイアール東日本都市開発(本社・東京都渋谷区)が、東京の中心部を走る環状線「JR山手線」の高架下に開発した新しい複合商業施設。「ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン」と読ませる。2010年12月10日、第1期オープンを迎え、秋葉原~御徒町駅間の高架下約5000平方メートルに32店舗が先行開業した。「2k540」とは、東京駅の起点からの距離(2キロ540メートル)を示し、「AKI-OKA」はもちろん秋葉原と御徒町の意。また、「ARTISAN」とはフランス語で職人を意味し、「ものづくり」をテーマに、アトリエとショップを兼ねた服飾雑貨、鞄(かばん)、インテリアなどの店を集め、かつて職人の街だった御徒町周辺を、若きクリエーターたちの新たな情報発信拠点にしていこうという狙いが込められている。11年秋をめどに50店舗程度にまで拡充する予定。鉄道の高架下はこれまで駐車場や倉庫などに使われ、「暗い」「うるさい」などのイメージを持たれていたが、その分賃料は安く、むしろ周囲に気兼ねなく工具などを使えると、クリエーターたちには好評。また、デベロッパー(開発業者)側では、ファンに根強い支持を受ける秋葉原とアメ横に挟まれた立地も、新たな人の流れが期待できるとしている。