世界の映画監督21人が、東日本大震災の被災地への思いを込めて、「『家』という感覚」(センス・オブ・ホーム)をテーマに制作した3分11秒の短編映像21本をまとめた映画作品。2011年5月、カンヌ国際映画祭に参加した河瀬直美監督が世界の映画監督たちに協力を呼びかけ、スペインのビクトル・エリセ監督、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督、マレーシアのナジブ・ラザク監督などが、家族や故郷、祖国をテーマにした映像を自費で制作した。震災から半年後の9月11日、奈良県吉野町の金峯山寺(きんぷせんじ)で奉納野外上映会が行われ、奈良市在住の河瀬監督のほかエリセ、ラザク両監督らも出席した。9月18日に「なら国際映画祭」で2回目の上映を行った後、東北の被災地などで巡回上映していく予定。