日本産業デザイン振興会(JIDPO)が、生活の向上と産業の高度化を目的として、毎年「デザインが優れたものごと」に贈る賞。1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)が母体で、98年に民営化された。2008年度のグッドデザイン賞は、同年5月8日から応募受付を開始。今回から選考方法が変更され、「身体・生活領域」「産業・社会領域」「移動・ネットワーク領域」「新領域」にカテゴライズされた、あらゆるものが審査対象となった。10月8日、応募総数3023件のうち、1次、2次審査を通った1067件がグッドデザイン賞を受賞。この中から「グッドデザイン賞ベスト15」を選出、さらに大賞候補として7作品を選定。11月6日、大賞ノミネート7作品の企業が選考会場でプレゼンテーションを行い、その後、審査委員とグッドデザイン賞受賞企業が投票。従来の小型車の概念を超えた革新性を評価され、トヨタ自動車の「iQ」が、本田技研工業の乗用車「FCXクラリティ」を決選投票で制し、グッドデザイン大賞に選ばれた。