ファストフード・チェーン「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」の創業者を模した像。不二家の「ペコちゃん」などとともに、立体商標としては日本で初めて承認されている。2009年3月10日午後4時ころ、大阪市中央区の道頓堀川で、遊歩道整備にともない大阪大空襲の不発弾などを調べていたダイバーが、南護岸近くで川底のヘドロに埋まっていたカーネル像の上半身を発見。1985年10月16日、21年ぶりに阪神タイガースがセ・リーグで優勝した際、感極まった阪神ファンによって道頓堀川に投げ込まれた個体と判明した。翌11日には、靴は脱げていたものの下半身と右手も発見され、13日に大阪市役所の市長公室で日本KFC社への引き渡し式が行われた。強化プラスチック製で笑顔に白ひげ、メガネ姿のカーネル像は、阪神が日本一にも輝いたその年、三冠王として大活躍したランディ・バース選手に似ている、とファンが胴上げし、「六甲おろし」の大合唱とともに道頓堀川に投げ込んだ。その後、阪神は2003年まで18年間もリーグ優勝ができず、「カーネルの呪い」ともいわれていた。このカーネル像をめぐっては、阪神が甲子園球場に設置を希望しているほか、アメリカ大リーグ球団からも獲得オファーが届いている。